マクロ経済学のデータ記事一覧

/Let's Challenge Economics!/Macroeconomics/N.Grebory Mankiw/mag2 ID:25929        マンキューも読むのでR!          第00回(2000/02/7)      「テストを兼ねたごあいさつ」 ------------------------------------------------------- ...

 マクロ経済学を学ぶに当たり、まず覚えておかねばならない三種類の統計がある。 それは「ジー・ディ・ピー」「シー・ピー・アイ」「アン・エンプロイメント・レイト」である。 これらがどのように作成され、どのような意味を示しているかをまず確かめよう。今回はグロス・ドメスティック・プロダクト、つまり国内総生産GDPである。----------GDP(国内総生産・グロス・ドメスティック・プロダクト)-----...

 GDPは基本的に(売れたモノ)×(売れた数)の合計である。 すなわち  売れたリンゴの数×その売却代金  + 売れたミカンの数×その売却代金   + …    = ΣPi・Qiである。 だがこれだけでは問題がある。 というのもこれでは生産途中の「中間財」が何度も重複して勘定されてしまう場合が生じるのである。 大抵の財やサービスはいくつもの生産段階を経て完成されるので、原材料はある企業によって加工...

 マクロ経済学を学ぶに当たり、まず覚えておかねばならない三種類の統計がある。それは何かというと、GDP、CPI、失業率の三つである。 GDPとは国内(地域内)に住む人々全ての所得(収入)の合計のことであり、国内(地域内)で生産された財やサービスに対する総支出額(代金の総額)のことである。そしてGDPはその地域における一年間の「フロー」を確定したものである。 GDPの計算は、各企業・組織ごとの付加価...

 GDPデフレーターとは、名目GDPを実質GDPで除したもの(割ったもの)である。 つまり{名目GDP}/{実質GDP}={デフレーター}である。これはGDPのimplicit price deflatorとも呼ばれる。deflatorとは「収縮させるモノ」、イムプリシットとは「暗黙の、言外の」という意味であるが、具体的に1990年基準で2000年のGDPデフレーターを考えると、{2000年GDP...

----------■名目GDPと実質GDP----------{名目GDP}=Σ{2000年の財の価格}×{2000年の取引量}{実質GDP}=Σ{1990年の財の価格}×{2000年の取引量} 経済厚生(経済的な満足度)を示す値としてはリアルなGDPの方が優れている。----------■GDPデフレーター----------{名目GDP}/{実質GDP}={デフレーター}----------...

 さてここで前回登場したGDPデフレータについて思い出してみる。 GDPデフレータとは、名目GDPを実質GDPで割ったモノであった。これを積の式に変換すると{名目GDP}={実質GDP}×{GDPデフレーター}であった。 この式から実質GDPは基準年と比べた場合の「取り引きされた財やサービスの増減」の成分であり、一方GDPデフレータは「基準年と比べた物価の上昇」の成分であることがわかる。  となる...

■消費者物価指数(CPI) たとえばもし消費者が一年間にリンゴ五個とみかん二個だけを買うとしよう(そんなわけはないけど)。そうすると消費者の支払う価格は リンゴの価格×5+みかんの価格×2となる。これを基準年と比べて比にするのがつまり消費者物価指数CPIで、つまりCPI= 2000年のリンゴの価格×5+2000年のみかんの価格×2    ――――――――――――――――――――――――――    ...