マクロ経済学/マンキューも読むのでR!

利子率とIS曲線

利子率とIS曲線

利子率とIS曲線

/Let's Challenge Economics!/Macroeconomics/N.Gregory Mankiw/
mag2 ID:25929

         マンキューも読むのでR!
   
          第42回(2001/01/11)
 
        総需要(3)

         「利子率とIS曲線」

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 メルマガです。テキストとしてグレゴリー・マンキュー箸の
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/Let's Challenge Economics!/Macroeconomics/N.Gregory Mankiw/
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 あけましておめでとうございます。
 年末のIS曲線の話の続きからです。

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          年末の復習

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■ケインジアンの交差図
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 企業や個人(家計)は、収益(収入)予想に基づいて生産計画を
立てたり支出を行う。これを計画支出という。
 だが計画支出は予想に基づいて行われるので、現実のGDP(収
入や需要)が予想していた(予定していた)GDPより高ければ、
企業は予期しない在庫減に見舞われ慌てて財やサービスを増産しだ
すことになる。
 一方予想したGDPが現実より高ければ予期しない在庫が増え、
その結果企業は慌てて財やサービスの減産や従業員のレイオフに走
ることとなる。
 その結果、実際のYと生産計画E曲線の交点(Y=E)にGDPが
収束するというのが「ケインジアンの交差図による調整」である。

E(計画支出)
 |
 |         /Y=E
 |        / 
 |       / 
 |――――――/―――――E=C(Y-T)+I+G
 |     /  
 |    /   
 |   /
 |  /
  ――――――――――――Y(所得・産出)
   short → y ← over

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■政府購入Gの変化
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 政府がΔGだけ支出を増やす
→ΔGだけ誰かの所得が増える
→その誰かがMPC×ΔGだけ支出を増やしGDPが増える。
 ※MPCとは限界消費性向のことで、一円収入が増えると何円支
  出が増えるかという値で、通常0<MPC<1。
→増えた支出MPC×ΔGだけ、また別の誰かの収入が増える。
→そうすると別の誰かはMPC×MPC×ΔGだけ支出を増やし、
 GDPが増える。
→(繰り返し)
 
 で、これらをどんどん足していくと

 ΔY=(1+ MPC + MPC^2 + MPC^3 +・・・)ΔG

 ∴ΔY/ΔG = 1/(1-MPC)

 そういうわけで、もし日本の国民のMPCが0.8、つまり一万円だ
け収入が増えればそのうち八千円を使うならば、増やしたΔGの
1/(1-0.8)=5倍ほどGDPが増えるということになるから、
政府が支出を一兆円増やすとGDPが五兆円増える、、、という事
になる。

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■租税乗数
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 政府購入Gの変化が乗数効果をもたらすように、租税の変化も乗
数効果をもたらす。

 この場合は一円税金が上がると、-MPC/(1-MPC)倍ほ
ど均衡所得を減らす。

 MPCが0.8の時一兆円増税すると、均衡所得が四兆円減る。

 最初の水準より均衡水準が四兆円下がるから、それだけ分在庫が
溜まって不況になる。

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        利子率・投資とIS曲線

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■利子率:rと計画投資:I(r)
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 投資は利子率rの関数であると考えられる。

 利子率が高いとき、人々はわざわざ危険な投資などしない。銀行
に預けておいた方が投資するより安全だし利回りも大きい。

 一方利子率が低いとき、人々は銀行から金を借りて事業を行う方
が儲かる。自分で事業を行わなくとも投資する方が利回りがよい。

 そう言うわけで投資Iと利子率rの関係は「逆相関」の関係にあ
ることが予想される。

 そしてさらに利子率rが高いと計画される投資も減ることが予想
される。計画投資をI=I(r)とするともちろん「逆相関」になる。


1)利子率の上昇
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 利子率rがΔr分だけ上昇すると、計画投資水準IはΔIだけ減
少することになる。

 計画支出:E=C(Y-T)+I+G 
であるからEもΔIだけ減り、ケインジアンの交差図から均衡産出
水準Y(GDP)も減る。

 その結果、利子率rと総生産Yは「逆相関」であることになる。
 つまり「利子率が高くなるとGDPが減る」。


2)政府購入の変化
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 政府が政府購入GをΔGだけ増やすと、計画支出曲線は上にシフ
トする。
 
 乗数効果は消費性向をMPCとすると
 ΔY/ΔG = 1/(1-MPC)
だから、政府購入がΔGだけ増えるとGDPは1/(1-MPC)
だけ増加するが、このとき「利子率rは変化しない」から、その分
IS曲線は右にシフトすることになる。

利子率r
 |
 | \  \
 |  \  \
r|………\―→\
 |    \  \
 |     \  \
 |      \  \IS曲線
 |
  ――――――――――――Y(所得・産出)
      y→→y+Δy


 だがIS曲線というのは実は何も決定しない。
 ただのrとYの関係を示す関数である。


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          今週のまとめ

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 計画支出:E=C(Y-T)+I+G
 均衡水準:Y=E

・利子率rは、計画投資水準Iに影響を与える。
 rが高くなれば投資水準Iは下がり、その結果産出水準Yが下が
る。その関係を示すのがIS曲線である。
 IS曲線はrとYの逆相関関数である。

・政府購入Gの増減はIS曲線をシフトさせる。
 政府が政府購入Gを増減させても直接利子率を変化させることは
ない(?注)ので、IS曲線を平行移動させる
 政府が政府購入を増やしたり減税を行うと計画支出曲線は上にシ
フトするのでGDP(所得・産出)の均衡点が上昇して国内所得が
増える。


(み)注:
 政府が購入を増やす→国民所得が増える→産出が間に合わなくて
その分利子率rがIS曲線に沿って上昇する→均衡すればrは戻る。
、、、ということは起こらないんでしょうかね???


利子率とIS曲線
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