GDPデフレーター
GDPデフレーター
/Let's Challenge Economics!/Macroeconomics/N.Grebory Mankiw/
mag2 ID:25929
マンキューも読むのでR!
第002回(2000/02/26)
第二章、マクロ経済学のデータ(2)
GDPデフレーター
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このメルマガは、グレゴリー・マンキュー箸のマクロ経済
学1・2(東洋経済新報社・刊)を中心テキストにし、マク
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/Let's Challenge Economics!/Macroeconomics/N.Grebory Mankiw/
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どうも。みちもとでございます。
マンキューのマクロ、応用編も買ってしまいましたので、日本語
版の目次通りじゃなく、英語版の目次に沿ってお送りすることにい
たします。第一巻しかもっていらっしゃらない方、すいません。
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前回のおさらい
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マクロ経済学を学ぶに当たり、まず覚えておかねばならない三種
類の統計がある。それは何かというと、GDP、CPI、失業率の
三つである。
GDPとは国内(地域内)に住む人々全ての所得(収入)の合計
のことであり、国内(地域内)で生産された財やサービスに対する
総支出額(代金の総額)のことである。そしてGDPはその地域に
おける一年間の「フロー」を確定したものである。
GDPの計算は、各企業・組織ごとの付加価値の合計として行わ
れる。つまりGDP=Σ{(売却価格 - 中間財価格)×売れた数}i
である。ただしGDPは実際に取り引きされて発生した付加価値だ
けを対象としているわけではない。自宅に住んでいても、市場価格
を参考にして家賃がフローとしてGDPに算入されたりする。
実際にお金が動いていないのに推定して算入するこういう価値を
「イムピュート・バリュー」という(日本語では「帰属価値」)。
すなわち自宅に住んでいても住宅サービスは発生しているという
理屈らしい。同様に公務員の行政サービスも公務員の給料を参考に
算入されている。
ただこのような価値が全てGDPに算入されているかと言えば、
そうでもない。たとえばどんな旨い豪華な食事を作っても、自家消
費のための生産による付加価値はGDPに算入されない。
最後にアンダーグラウンドで生産される財やサービスももちろん
GDPには算入されない。人殺しサービスや脱税サービスは算入さ
れない。
GDPは経済の指標として大きな意味をもつ指標である。
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GDPデフレーター
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名目GDPと実質GDP
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GDPは最終消費財(或いはサービス)の価格×売れた個数の合
計で計算される。ただしこれではインフレの影響を受けることにな
り、毎年の実質的な経済成長を考える場合問題が起こる。
たとえば南アメリカの某国のように、年率1,000%もの猛烈なイン
フレがあれば、一年後のGDPは一気に十倍以上になる計算になる。
もちろん一年間で経済が十倍になるなんて事は考えにくい。なぜ
ならそれは全ての財やサービスの取引量が一気に十倍になっている
という事であるから。
つまりこの場合は
{GDP}=Σ{財やサービスの価格}×{取引量}
のうち取引量が十倍になったわけではなく、財やサービスの価格が
十倍になっただけなのだ。
このような単純な{価格}×{個数}の総和で計算したGDPを
「ノミナル(名目)GDP」と呼ぶ。
それに対してモノの値段を基準年に換算して計算したGDPを
「リアル(実質)GDP」と呼ぶ。
たとえばノミナルなGDPでは
{2000年のGDP}=Σ{2000年の財やサービスの価格}
×{2000年の取引量}
となるが、リアルなGDPでは、
{2000年のGDP}=Σ{1990年の財やサービスの価格}
×{2000年の取引量}
となる(※西暦1990年基準)。
経済厚生(経済的な満足度)を示す値としてはリアルなGDPの
方が優れている。
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GDPデフレーター(deflator)
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GDPデフレーターとは、名目GDPを実質GDPで除したもの
(割ったもの)である。
つまり
{名目GDP}/{実質GDP}={デフレーター}
である。これはGDPのimplicit price deflatorとも呼ばれる。
deflatorとは「収縮させるモノ」、イムプリシットとは「暗黙の、
言外の」という意味であるが、具体的に1990年基準で2000年のGD
Pデフレーターを考えると、
{2000年GDPデフレーター}
=Σ{2000年の財iの値段×2000年に取引された財iの個数}
/Σ{1990年の財iの値段×2000年に取引された財iの個数}
となり、デフレーターは「2000年にその国の住人が買った全ての財
を1990年に買った場合と比べたモノ」と言うことで、つまり価格に
関する一つの指標である。
デフレーターの定義式を変形すると
{名目GDP}={実質GDP}×{GDPデフレーター}
となるが、これは名目GDPを物量比(実質GDP)と価格比(デ
フレーター)に「分割」したものだということである。
※もちろん基準年に対する比較です。
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国民所得勘定
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国民所得勘定では、GDPを四つの項目の支出として分類する。
その四つとは、すなわち「消費C」「投資I」「政府購入G」
「純輸出NX」である。
GDPをY(イールド:産出)で表すと、
Y=C + I + G + NX
となり、GDPに算入される支出はこの四項目のどれかに当てはめ
られるのである。
これらの項目はさらにもう少し細かく分けられる。
■消費C(コンサムプション):
一般の家庭が購入した財やサービスでさらに三つに分けられる。
1)非耐久消費財:食品や衣類など短期間しか持たない財の購入
2)耐久消費財:自動車や洗濯機のような長期間利用できる財購入
3)サービス :理髪や医療など個人的なサービスの購入
■投資I(インヴェストメント):
将来の用途のために購入された財。これも三つに分けられる
1)企業固定投資
2)住宅固定投資
3)企業在庫投資(在庫の変化分。削減の場合はマイナスになる)
■政府購入(ガヴァメント パーチャス):
中央政府や地方政府・自治体などによる財やサービスの購入。
軍事支出・道路建設・公務員サービスなど。
ただし社会保障や福祉関連支出は含まれない。
■純輸出(ネット エクスポーツ):
{輸出 - 輸入}
(次回は消費者物価指数・他、の予定)
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今日の余談
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