ソローの成長モデル・資本の蓄積
ソローの成長モデル・資本の蓄積
/Let's Challenge Economics!/Macroeconomics/N.Grebory Mankiw/
mag2 ID:25929
マンキューも読むのでR!
第010回(2000/03/24)
第四章 経済成長
ソローの成長モデル(1)
「資本の蓄積」
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このメルマガは、グレゴリー・マンキュー箸のマクロ経済
学1・2(東洋経済新報社・刊)を中心テキストにし、マク
ロ経済学をゼミ風に勉強しようというメルマガです。BNは↓
http://www.asahi-net.or.jp/~GA2A-MYZK/index.html
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/Let's Challenge Economics!/Macroeconomics/N.Grebory Mankiw/
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今回から第二巻の第四章を読んで勉強していくことにします。
ソローの成長モデルです。ワクワク、、、、
■今日の復習■
◇生産関数:
産出高をY、資本をK、労働をLとした場合の生産関数Fは
Y=F(K、L)
任意のzに対して
zY=F(zK、zL)
である。ただし資本とは生産に必要な土地建物・機械などを指し資
金ではない。
また労働や資本には一般的に「限界生産力の逓減」が起こる。
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資本の蓄積
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ある閉じた経済の産出高(総生産)は、その経済のもつ生産要素
(すなわち資本と労働)と、生産技術(すなわち生産関数F)によ
って決まる、、、、というのが現段階での我々の理解である。
とすれば世界の様々な国々の経済産出高を決定しているのも、こ
れら生産要素と生産技術の状況であり、各国国民の所得格差の原因
もここに由来するモノだと考えられる。
すなわち豊かな経済には豊かな資本と豊かな労働と進んだ生産技
術があり、乏しい経済にはそれらがない、、とそう言うことになる。
だが歴史を振り返ってみても、豊かな国々がずっと豊かであり続
け、貧しい国々がずっと貧しいままであるわけではない。
かつては途上国と呼ばれた国々の中にも目覚ましい経済発展をと
げた国々もある。かつては世界中の富を集めたような国々でも、今
は寂しい経済状況で止まっている国々もある。
経済はそうして成長したり衰退したりするのであるが、それでは
一体その原因はどこにあるのであろうか。
この章ではソローの成長モデルについて勉強する。
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■財の供給と需要
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生産関数Y=F(K、L)から話を始めよう。
ここで話を簡単にするために「規模による収穫不変」を仮定する。
すなわち大きな企業でも小さな企業でも、ある財やサービスを一
単位生産するのに必要な資本量Kや労働量Lは同じであるというこ
とである。
そうすると「労働者一人当たりの産出量Y/L」を考えることが簡
単になるので、生産関数をLで割った式を考えてみる。つまりzY
=F(zK、zL)のzに1/Lを代入するわけで、
Y/L=F(K/L、1)
である。
この式は労働者一人当たりの産出量Y/Lと、労働者一人当たりの
資本量K/Lの対応関係(つまり関数)を示しているから、Y/Lを
y、K/Lをkとすると、労働者一人当たりの生産関数fが
y=f(k) ただしk=K/L、
またf(k)=F(k、1)
という風に書けることになる。
この時「資本の」限界生産力MPKはf(k)の微分係数であり、
f(k+1)-f(k)で、以前にも述べたとおり「限界生産力は
逓減」するから、グラフにすると、
y(労働者一人当たりの産出量)
↑
| _――――――――
| /
| /
| /
| /
| /
|/
|_______________
0 k労働者一人当たりの資本量
ということになる。
これは殆ど何の資本も持たないような農民に土地と農機具一単位
を手渡せば生産量は飛躍的に増大するが、それからさらに土地や農
機具を増やしていっても、最初の頃ほど生産量は伸びなくなってい
くということで、資本(土地や機械)ばかりいくら与えても一人の
労働者の生産できる量には自ずから上限がある、、、と、そんな感
じである。
ここでこの一人の労働者の所得はyであるが、このyを労働者一
人当たりの消費cと労働者一人当たりの投資iに分けてみると
y=c+i
と書ける(これは閉じた経済(NX=0)の国民所得勘定の恒等式
Y=C+I+Gを労働者一人当たりで除した式であるが、労働者一
人当たりの政府購入gは捨象されている)。
で、貯蓄率sを0≦s≦1なるsを用いて表すと消費関数cは
c=(1-s)y
となるから、投資i(貯蓄に等しい)は i=sy となる。
つまりsは、一人当たり生産から投資に回される率でもあるので
ある。
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■資本ストックの定常化(収束)
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さて企業が資本を購入する、、すなわち生産設備を買い入れると
資本のストックは増えるが、それはやがて自体遅れの機械となる。
もちろん単純に摩耗して壊れる場合もあるし、生産技術が発展し
て生産性が伴わなくなることもあるが、とりあえず資本には寿命が
あるのだとかんがえよう。
その機械の減価償却率をδ(デルタ:小文字)とすると、たとえ
ば寿命が10年の機械であればδ=1/10となる。工場などの建物だと
寿命がもっと長いから、δ=1/25なんて場合もある。
さてここで、ある年度の資本ストックの変化Δkを考えると、
Δk= i-δk
であるが、i=sy=sf(k)であるから、
Δk = sf(k) - δk
である。
投資sf(k)と減価償却δkが釣り合うとΔk=0となるが、この
ような状態を特に
「資本ストックの定常状態(ステディ・ステイト)」
と呼び、この時のkをk*と書いて表す。
δは一定の数値だからδkはkと正比例の関係にあり、sf(k)は
資本の限界生産力逓減によってy=logxみたいなカーブを描く。
これらを一つのグラフに書き込んだときの交点が、k*である。
つまり
i、δk δk:資本の一人当たり減価償却
↑ /
| _――――――――sf(k):一人当たり投資
| / /
| / / ・
| / / ・
| / / ・
| / / ・
|/ / ・
| /_____________
0 k1 → k* ← k2 k
なのであるが、最初の状態がどのような状態であっても結局kは次
第にk*に収束していくことになる。
つまり当初一人当たりの資本量がk1(<k*)の状態であったす
れば、投資が減価償却を上回るから資本ストックkはk*までドン
ドン増える。
一方最初がk2(>k*)であれば、減価償却が投資より大きいか
ら資本ストックはドンドン減り、結局k*で落ち着くことになる。
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■貯蓄率と経済成長
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敗戦後、日本や西ドイツは第二次世界大戦による大破壊の中から
「奇跡の経済成長」を遂げて復活した。
だが今回のモデルによる結論から導かれる分析では、これらの奇
跡は奇跡でも何でもない。
それはただ両国の貯蓄率(すなわち生産の投資に回る割合)が大
まかに言って戦前と同様か或いはそれ以上であったからで、貯蓄率
(=投資率)が高ければ、どこから始めても資本ストックの定常状
態は高い位置で収束するだけである。
両国の急激な経済成長は結局k1<<k*だったからであり、あく
までもそれはk*に収束するだけである。
すなわち「どこまでも経済成長が続くわけではない!」というこ
とは、肝に銘じておくべきであろう。
一般に、ある国の貯蓄率と一人当たり所得は相関関係がある、、
とは言えるが、貯蓄率だけに相関関係が生じているわけでもないこ
とも確かである(要するに他の要因も関係しているってことね)。
(つづく;次回は資本の黄金律)
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今回の・・
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この辺の話は「開発経済学(農村発展論)」の授業で聞いたよう
な聞かなかったような、、、、
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皆様からのおたより
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こんにちは
マンキューも読むんでRを読ませてもらおうと思って
今日登録しました。ホームページも読ませていただい
たのですが、今のところは普通の定義ですね。
(GDPとか消費者卸売り価格とか)
マンキューの本を読んだことがなく、入門的な本なので
自分では読む気がしなかったのですがみちもと様の
メルマガのおかげでマンキューが勉強できそうです。
頑張ってください。
それでは
感想ライター
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(^_^;)毎度お便り有り難うございます。
マクロ経済学はミクロと違って細かいことは考えないみたいで、
ドンドン話が進むようです。
もちろん細かく考えれば考えられるのでしょうが、なんせマクロ
だから(笑)
でもこの本って「入門的な本」なんだろうか?
理科系のボクには確かにわかりやすいけど、結構ややこしい話が
書いてあるように思うんだけど。
お便り有り難うございました!