大国開放経済のIS-LMモデル
大国開放経済のIS-LMモデル
/Let's Challenge Economics!/Macroeconomics/N.Gregory Mankiw/
mag2 ID:25929
マンキューも読むのでR!
第72回(2001/09/05)
短期の開放経済(8)
「大国開放経済のIS-LMモデル」
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このメルマガは、マクロ経済学をゼミ風に勉強しようという
メルマガです。テキストとしてグレゴリー・マンキュー箸の
マクロ経済学1・2(東洋経済新報社・刊)を使っていますの
で、ぜひお買い求めください。それだけの価値はあります。
バックナンバーは→ http://www.asahi-net.or.jp/~GA2A-MYZK/
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/Let's Challenge Economics!/Macroeconomics/N.Gregory Mankiw/
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わたせせいぞうさんのイラストが表紙でお馴染みの数学講師・細
野さんの経済本第2弾が本屋に平積みになっていました。
前回は買って読んだけどあんまり新しい情報はなかったので買い
損だったけど、今回は金融関係の本で(私には)知らないことが結
構多いようです。本が売れてお金ができるとそういう方面の関心が
強く湧くのかもしれません(節税の話とか、利回りの話とか)。
マンキューの後は金融関係の本を読もうかと思っていますが、何
せ株も買ったことがないのでまるで実感がわきません。
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大国開放経済のIS-LMモデル
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■大国開放経済のIS-LMモデル
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小国開放経済におけるIS-LM分析の数式は
IS曲線: Y=C(Y-T) + I(r) + G + NX(e)
LM曲線: M/P=L(r、Y)
利子率: r= r* (世界利子率)
外国に流出する投資をNFI(ネット・フォーリン・インヴェスト)
とすると、貯蓄Sと国内投資I、そしてNFIの関係は、
I(r)+NFI(r)=S
である。
rが外国より高ければ国内投資I(r)が増え、対外投資NFI(r)
が減る。逆に国内利子率rが外国より低ければ、対外投資NFIが
増えて国内投資Iが減る。
さて外国に財やサービスを輸出すると、その分国内の貯蓄Sは
増えるわけだから、
S-I=純輸出NX
純輸出は為替レートeの影響を受けるからNX(e)という関数
で、I(r)+NFI(r)=S にこれを代入すると、
NFI(r)= NX(e)
よって大国開放経済のIS-LM分析モデル(マンデル・フレミング)
は
IS曲線: Y=C(Y-T) + I(r) + G + NX(e)
LM曲線: M/P=L(r、Y)
NFI(r)= NX(e)
である。
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■大国開放経済のふるまい
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IS曲線: Y=C(Y-T) + I(r) + G + NX(e)
LM曲線: M/P=L(r、Y)
NFI(r)= NX(e)
上の第三式を第一式に代入すると、
IS曲線: Y=C(Y-T) + I(r) + G + NFI(r)
となるが、よく見てみるとI(r) + NFI(r)は投資の総額で、また
NXについては考えなくてよいということである。
NXについて考えなくともよいということは、擬似的にNX=0という
ことで、つまり、、、
「大国開放経済の短期的ふるまいは、閉鎖経済の短期的ふるまい
に似る」
ということである!
ただ大国開放経済の場合は、利子率rが高ければ対外純投資NFI
が減ると同時に純輸出NXも減る、ということになる。
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■財政政策
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政府購入Gの増加や減税があった場合の影響を考えてみる。
これはもちろんIS*曲線を外側にシフトさせ、所得Yと利子率r
を上昇させる。
|
| \ /LM
| \ /
↑| \/
r| /\
| / \
| / \
| IS
――――――――――― 総生産(総所得)Y
y→
だが影響はそれだけではない。
対外純投資NFIは利子率rが上昇する事で減る。
またそれは自国通貨の海外流通量を減らすことになるから、為替
レートeが上昇し、その結果純輸出NXは減る。
一方政府購入Gの増加や減税で所得Yは増えるが、利子率rの
上昇による投資Iの減少(クラウディング・アウト=押し出し)と
純輸出NXの減少によって、この効果は閉鎖経済の場合よりさらに小
さくなってしまう(小国開放経済の場合は無力化されたが)。
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■金融政策とまとめ
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貨幣供給量Mを増やした場合はどうなるか?
貨幣供給量Mを増やすとLM曲線は右にシフトする。
そうすると国内所得Yは減り、利子率rも低下する。
利子率rが低下すると投資Iと対外純投資NFIは増える。そしてNFI
が増えるということは自国通貨の海外流通量が増えるということで
あり、その結果為替レートが下がって純輸出NXも増える。
逆に貨幣流通量Mを減らすと投資が減り、純輸出も減る。
---<まとめ>--------
大国開放経済の場合は、閉鎖経済と小国開放経済の中間的なふる
まいをするものと考えてよい。
(この項おわり・つづく)
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今週の・・・
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次回からは「リアル・ビジネス・サイクル理論」のところを読み
ます。